深海ライブラリ📕

深海の底に眠る過去の記録に光を当てる。揺り起こす。

🌏当記録は、結婚20周年を記念して、2001年7月の記録を発掘/転載するものです。(2021年7月)

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この日の昼間は日本勢とマックスとで市内観光。アルヴィンドは、米国の就労ヴィザ関係の資料を整えるため、一日、役所巡りだった。

ヒンドゥー寺院や、ガンジーの墓地などを巡って、夕方戻る。披露宴は、わたしの家族とマックスが滞在しているホテルのバンケットルームで開かれる。ロメイシュが、この夜はわたしとアルヴィンドにもホテルの部屋を予約しておいてくれた。

さて、この披露宴が、この一連のイベントの中でも最大規模のものとなる。300名近くの来客があるそうで、わたしが着るサリーも、昨日のものよりはゴージャスだ。オレンジ色と金色の、何とも言えず美しい色合いのサリー。昨日のもそうだが、わたしに似合う色を考えて選んでくれたウマとスジャータに感謝する。

さて、披露宴の開始は7時半と聞いていたが、なんだかんだでわたしとアルヴィンドが会場に到着したのは8時頃。しかしお客は2割程度しかいない。「何、これだけしか来ないの?」と思っている先から、次々にゲストが登場する。わたしたちは両親も含め、入り口付近でご挨拶。

わたしは見知らぬインドの人々から、握手され、ハグされ、プレゼントや祝い金の入った封筒を渡され、息を付く間もないという感じだ。ふと気づけば、会場は埋め尽くされていた。

なんとまあ、都合よく、だらだらーっと人がやって来ることか。会場に配されている円卓に、皆好き勝手に座ったり、あるいは立ったまま、あちこちで会話に花が咲いている。9時ぐらいになったところで、一画に用意されていた、ゴージャスなビュッフェの蓋が開いた。すると、来賓一同、慌ただしく席を立ち、料理を目指す。列までできている。

わたしも料理が気になるのだが、まだ、だらだらとお客さんがやってくるものだから、入り口付近で満面の笑顔を振りまかねばならない。

皆から、「まあ、すてき」「サリーがよくお似合いだわ」と褒められて、とてもいい気分ではあった。同じインド人でも、肌の色はさまざまで、肌の色が浅い方が美しいとされているらしい。確かにテレビを見ていても、肌の色が濃い女優は少ない。

インド人に比べれば、日本人の肌色は浅いから、たとえ顔の彫りが浅くても、ひとまずは美しいと評価されるようだ。

何百人ものインド人と、握手し、抱擁し合いながら、自分がインド人の家に嫁いだのだと言うことを、なんとか自分に認識させようとするのだが、やはり今ひとつピンと来なくて、他人事のような気さえする。

それしても、この披露宴の在り方は、これでいいのか? 

挨拶して、飲んで、食べて、しゃべるだけなのか?

どうもそうらしい。

皆と一通り挨拶をしたところで、わたしたちも食事をする。今日の料理もまたバラエティ豊かでおいしいこと。特にラムの煮込みはほどよくこってりとしていてやみつきになる味。デザートのマンゴームースも、こりゃたまらん、というおいしさだった。

そしてふと気づけば、いつしか会場はガランとしていて、披露宴終了。

司会もなれければ挨拶もなく、祝電の読み上げも、新郎新婦の友人たちによるカラオケももちろんない。なにしろ、だらだらーっと始まって、だらだらーっと終わった。

しかしながら、色々な人たちと、たとえ浅い内容だとはいえ、会話をし、「お近づきになれた」という意味では、とても意義深い夜だった。

ということにしておこう。

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デリー市内のヒンドゥー寺院やガンディー廟を巡るが、蒸し暑い上に喧騒で、ほぼ、苦行状態。披露宴の前に、こんなに疲労していいものだろうかと自問しつつもなされるがまま、巡る。

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暑さにやられたわけではなく、平時も概(おおむ)ねこの調子の父、泰弘。ちなみにこのヤンキースのTシャツは、もと野球選手(ノンプロだったが相当真剣にやっていたようだ)の父へ、ニューヨークに住む娘美穂からの贈り物。

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どの観光地にも物売りがたいそういて、日本人は格好のターゲット。物売りをかわすのも辛く、もう観光はいいよ、という気分。

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新郎新婦。スジャータとウマが選んでくれたサリーはとても美しくて、とても気に入った。ちなみに、一般的なインドの結婚式の写真を見ると、頭の上にもペンダントのようなアクセサリーをつけたり、ショールを被ったりと、ひどくごてごて派手派手しているが、わたしの衣装は「ミニマム」と言う感じ。ピアスホールを開けていないから、イヤリングもできないし……。インドの女性はほとんどピアスホールをあけているからな。少々、物足りないでもないが、贅沢を言っては罰が当たると言うものだ。

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入り口に立って、ゲストを出迎えなければならない。しかし、なぜ、みんなダラダラと三々五々、やってくるのだろう。それにしてもアルヴィンドと母、二人に共通言語はないはずなのに、いかにも談笑して見えるところがミステリー。

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花籠を持ってきてくださるゲストも多かった。あと、小さな封筒に入ったご祝儀やカードなど、小物や工芸品などをいただく。最もうれしかったのは、白檀でできたガネーシャ(象の神様)の置物や、銀のティーポットセット。

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円卓なども用意されていて、着座して談笑する人々も。しかし、なにか、「催し」らしきものはないのだろうか。マイクで挨拶するとかさあ……。※注/インドの結婚式に、日本的な「式次第」などは、ありません(20年後のコメント)

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※注/右はロメイシュ・パパの母、ダディマ。このときはまだ、とてもお元気だったなあ。(20年後のコメント)

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座っているのは、主にはご高齢の方々。

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※注/右の男性は、アルヴィンドが子どものころから、マルハン実家のドライヴァーとして働いているテージビール(若い😭)。2020年1月、ロメイシュ・パパを看取ったあと、現在、我々夫婦が管理しているデリー実家を引き続き、マネジメントしてくれている。彼の子どもたちは、ロメイシュ・パパが学業支援をしてきた。聡明な長女はムンバイの大学院で医療の博士号を取得中。(20年後のコメント)

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そして、延々と、ご挨拶が続くのである。

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※注/当時は、インドのテキスタイルのことなど全く知らず、サリーのことも何もわからず、ゲストのサリーを吟味する余裕など一切なかったのだが、今こうして見るに、みなさん、夏にふさわしい、上質で上品なサリーを着ていらっしゃるということがわかり、感慨深い。(20年後のコメント)

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ずっと笑顔を維持せねばならず、頬が不自然に硬直中。

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途中で記念撮影などを挟みつつも、延々と、ゲストがやってきて、延々と立ちっぱなしで挨拶だ。おっと、前菜が回ってきた。もうお腹ぺこぺこ。食べずにはいられません。と、食べているところへウマがやって来て、「美穂、食べてる場合じゃなくて、挨拶しなきゃ!」と戒められる。だって、ずーっと入り口で挨拶してばかりで、疲れたんだもん。

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ブッフェの蓋がぱっか〜んと開くやいなや、すかさず写真撮影をする花嫁。花嫁は結局、最後まで食事にありつけないのだが、とりあえず、料理の内容を確認しておきたく!

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非常にいい香りが会場に漂う。……とゲストがどっと集まってくる。結局、わたしはパーティーの終盤に少ししか食べられなかった。全種類を試せなかったことが、本当に悔やまれた。

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みなさま、食欲旺盛なご様子。

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結婚式とは社交の場でもあり。食事をしながら語り合うゲスト……。

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※注/……ん? なんで新郎は食事してるの? 新婦はお客様対応で、食べられませんでしたけど?(20年後のコメント)

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こちらはデザート。季節のマンゴーをふんだんに使ったマンゴープリン。

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氷に埋もれているのは「クルフィ」と呼ばれるアイスキャンディー。

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このそうめん的なものとクルフィを一緒に食べる。アイスクリームとウエハース、みたいな組み合わせか。

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ミルク系のインドデザート。

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通訳を介してむしろ、会話がなりたたない、ひどい日本語能力を発揮されていた通訳青年を中央に、談笑する我が両親とインドの伯母ら。

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従兄弟アディティヤの妻、タヌー。淡いグリーンのサリーは、彼女の目の色とマッチして、本当に美しかった。

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マックスと、アルヴィンドの遠縁の女性たち。

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こちらがインドのご祝儀袋。1ルピー玉をくっつけているのは「割り切れない数」にするため。

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すでに残り少なかったマンゴープリン。たっぷりと「取りだめ」していたアルヴィンドからもらう。ぬかりのない男だ。

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