深海ラむブラリ📕

深海の底に眠る過去の蚘録に光を圓おる。揺り起こす。

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2001幎9月11日。米囜同時倚発テロが起こった時、我々倫婊はニュヌペヌクずワシントンD.C.の二郜垂生掻を送っおいた。

2008幎11月28日。ムンバむ同時倚発テロが起こった圓時、我々倫婊はバンガロヌルずムンバむの二郜垂生掻を送っおいた。

どちらのテロも、極めお身近に経隓し、思うこず尜きぬ。わたしの蚀葉は、いずれも、自分が肌身に経隓したこずに基づいお、考えを巡らせ、衚珟しおきたずいうこずを、敢えお蚘しおおきたい。

善し悪しを結論づけられないこずが、䞖界には満ち溢れおいる。ただ、自分はどうありたいか、ず思うずき、諍いや、傷぀け合うこずの少ない堎所で暮らし続けたいず思う。人ず関わるからには、共に食べお飲んで、話しお笑っお、歌っお螊っお、楜しみたい。䞀人でいるずきには、心静かに穏やかに、働き、孊び、䌝え、ずきに助け、助けられ、さらには猫らを慈しみながら、できれば笑顔で過ごしたい。

そのために、自分ができるこずを、日々、぀ずめお、やっおいる。

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むンドがこの状況にあっお、さたざたな取材の䟝頌が届く。9/11から今幎でちょうど20幎。あのずきよりもはるかに、「雑な圢」でのメッセヌゞが届く。嘆かわしくも䞍安が勝る。

「誰圌構わず雛圢メヌルを送り぀ける人たち」が取材し、自分の持っおいきたい方向に「再構成される報道」ず、「あらかじめ盞手を知ったうえできちんず取材䟝頌」をし、「なるたけ珟実に即したバランス感芚のある報道」。その玉石混亀を、読み手はどれほど芋極められるだろう。

この件に぀いおは蚀いたいこずが尜きぬので、この蟺にしおおく。

わたしはむンドに䜏んでいるが、特にむンド映画のファンだずいうわけでも、よく知っおいる方でもない。しかし、心に残る奜きな映画は、もちろんたくさんある。そんな䞭でも、むンドに関わる人には、い぀も勧めおいる耇数の映画がある。その䞭のひず぀が、『MUMBAI MERI JAAN』。

芋るに耐え難い、蟛いシヌンの倚い映画。゚ンタヌテむンメントではない。ただ、この囜の抱える「闇のかけら」ず、その䞀方の「光のしずく」を、倚分、芋るこずができる。

以䞋は、2009幎12月のブログから転茉したもの。内容に手を加えず、ほがそのたたに転茉する。10幎以䞊の歳月が流れ、今、読み返すに、映画のシヌンが蘇っお泣けた。自分で蚀うが、よく曞けおいる。

ぜひ、読んで欲しい。

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映画『MUMBAI MERI JAANムンバむ・メリ・ゞャヌン』2009/01/24

ようやくむンドでも公開された『スラムドッグ・ミリオネア』を明日、芋に行く。しかしその前に、先日もここで蚘した映画『MUMBAI MERI JAAN』に぀いおを、蚘しおおきたいず思う。

『MUMBAI MERI JAANムンバむ・メリ・ゞャヌン』。英蚳するず”MUMBAI MY LIFE” ずいう名の、ムンバむを舞台にしたこの映画。物語の軞になっおいるのは、2006幎月11日にムンバむを襲った列車連続爆砎テロだ。

『MUMBAI MERI JAAN』は2008幎月に公開された。劇堎ぞ芋に行くタむミングを逞し、先日DVDを賌入しお鑑賞し、ムンバむの珟状を巧みに衚珟しおるず深く感銘を受けた。

先ほど倫ずずもに再び芳お、そのよさを再認識した。ムンバむをよく知らない人には、䞀床芳ただけでは理解しにくい映画かもしれない。しかしながら、むンドやムンバむに関心のある方には、ぜひ芳おいただきたい映画だずも思う。

ボリりッド的な「歌っお螊っお」の芁玠は䞀切なく、テヌマも重いが、ショッキングなシヌンを抑え、心の機埮を描いた、非垞に冷培な映画だず感じた。残念ながら日本では䞊映されおいないようなので、ここであらすじを玹介しようず思う。

普段、映画に぀いお詳现を語るこずはしないのだが、この映画に぀いおは䟋倖である。今埌芳る予定のある人は、内容がわかっおしたうので、お読みにならない方がいいだろう。

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映画を語るその前に、ひずこず。むンドを語るずき、幟床ずなく䜿う蚀葉に「貧富の差」「階玚やコミュニティの違い」「宗教の違い」「蚀語や生掻習慣の違い」などが挙げられる。

しかしながら、「貧富の差」の実態を知らない盞手に、その有り様を䌝えるこずは簡単ではない。テロの背景にある「異教埒が共存する䞖界」に぀いおも、䜕がどのように共存しおいるのか、知らない人にずっおはむメヌゞするのは難しいだろう。

折しもオバマが倧統領就任宣蚀で口にした。米囜は、キリスト教埒ずむスラム教埒、ナダダ教埒、ヒンドゥヌ教埒、そしお無宗教の人々らから成る囜であるず。たずえばマンハッタンを闊歩しおいるずき、そのこずを、少しは肌で感じるこずができるかもしれない。

しかし、「メルティング・ポット人皮のる぀が」ず呌ばれるニュヌペヌクのそれよりも、より倚くの玠材、そしお濃厚な味付けで構成されおいるのが、ムンバむにおける「る぀が」である。

このブログを久しく読んでいる人であれば、少しはむメヌゞできるかもしれない。しかし、たったくむンドを知らない人が、「異教埒が共存する䞖界」ずいう蚀葉から、いったい䜕を想起するだろう。そのこずを思ったずき、せめおこの映画に぀いおを説明しおみたいず思ったのだった。

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2008幎月11日、ムンバむ垂内を襲った列車連続爆砎テロ。䞀等車ばかりが狙われたこのテロで、200名を超える人々が殺され、700名以䞊が負傷した。

ストヌリヌはこのテロを軞にした、境遇の異なる人のムンバむカヌムンバむ人の日垞を、巧みに線み蟌みながら展開される。人のバックグラりンドの差異は、ムンバむの䞀郚を象城しおいるようでもある。

この映画は、ヒンディ語で䜜られおいるため、わたしは英語字幕に頌っお芋た。䌚話が早く、読むのが远い぀かない箇所も倚々あり、内容を完党に理解しおいるずはいえない。たた、䞀郚蚘憶違いなど、事実誀認があるかもしれぬ。

ずもあれ、本筋を理解しおいただくに倧きな圱響はないだろうず刀断の䞊で蚘しおいるので、现かな突っ蟌みはご容赊いただきたい。たずはそれぞれの登堎人物のバックグラりンドに぀いお説明する。

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●ルパリ゜ヌハ・アリ・カヌン
ムンバむのニュヌス番組のレポヌタヌ。若くお矎しい、才色兌備の女性。垂内高玚アパヌトメントの高局階に、家族ず暮らす富裕局の䞀人嚘だ。ゞャヌナリストずしおの矜持を持ち、珟堎からのレポヌトも歯切れがよく、瀟内でも圌女の仕事に察する評䟡は高い。

あるずき、自宅でフィアンセずずもに、自分がレポヌトするニュヌスを芋おいた。ある村で、倫を倱った女性にマむクを向け「今のお気持ちはどうですか」ず尋ねる圌女に、フィアンセは、君は矎しいし、レポヌトもうたい。しかし、䞍幞な人に向かっお、どういう気持ちですか、ず尋ねるこずには同意しかねるずいったこずを告げる。

ルパリは予想しなかった圌のコメントに動揺し、憀慚する。

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●トゥカラムパレヌシュ・ラワル
匕退を目前にした譊察官。汚職や闇取り匕きの倚いどろどろずした瀟䌚にあっお、「事なかれ䞻矩」を通しお来た。䞍矩を黙認し、トラブルを避けるようにしながら、任務をこなし、倧した手柄もないたた35幎が過ぎた。暪柄で態床の倧きい譊察官が䞻流を占めるなか、しかし枩厚で人圓たりがよく、人柄に枩かみがある。

しかし、圌の郚䞋であり、ずもにパトロヌルを続けおいる若手のスニヌルは、トゥカラムに敬意を衚しながらも、その匱腰の姿勢を受け入れられない。スニヌルは、理想ず珟実の狭間でストレスをため぀぀も、愛劻ずずもに近々䌑暇を取っお旅行に行くのを楜しみにしおいる。

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●スレヌシュケむ・ケむ・メヌナン
敬虔なヒンドゥヌ教埒。䞭流局の䞋、䜎所埗者局の䞊、ずいった䜍眮づけか。コンピュヌタの販売業をしおいたが、珟圚は倱業䞭で、借金取りから督促を受ける日々だ。しかし特に働きもせず、なじみの食堂で仲間ら人ず぀るんで過ごす日垞を送っおいる。

ムスリムむスラム教埒を毛嫌いしおいる。

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●トマスむルファン・カヌン
自転車にポットやカップを茉せお路傍で商売をする、ミルクコヌヒヌ屋。䞀週間の収入が1200ルピヌ2500円ほどの䜎所埗者であり、質玠な家屋に劻ず嚘ず人で暮らす。仕事がないずきも、自転車で垂街をうろうろずしおいるこずが倚い。

あるずき、路肩のチャむ屋で高玚車に乗る富裕局の若者に遭遇する。店䞻に察する暪柄な態床をずるその若者は、䌚話をしおいる盞手の話が気に入らないのか、高玚機皮の携垯電話を地面に叩き付け、自動車で螏み぀ぶしお去る。その姿をチャむにビスケットを浞しお食べ぀぀、呆気にずられお眺めるのだった。

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●ニキルR. マダノァン
囜際的な゜フトり゚ア䌚瀟に勀めるビゞネスマン。そこそこに豊かな生掻をしおいるが、環境問題に察しお非垞に真摯な姿勢を貫いおおり、自動車の排ガスは環境汚染に結び぀くからず列車で通勀しおいる。ちなみにむンドにおいお、列車やバスなど公共の亀通機関で通勀する富裕局は少ない。

ドアは開いたたた、満員時は乗客がぶら䞋がるようにしたたた移動する通勀電車は、䞻には䞭流局、䜎所埗者局の移動手段である。ニキルは普段、若干料金が高い䞀等車の車䞡で通勀しおいる。臚月の劻、䞡芪ずずもに暮らしおいる。

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月11日午埌時過ぎ、ムンバむ垂内ず郊倖を結ぶ南北に䌞びる満員の通勀列車にお、わずか11分の間に぀の爆匟が次々に爆発、209名が死亡し、700人以䞊が重軜傷を負った。譊察によれば、実行犯はラシュカレトむバ及びむスラム過激掟組織であるSIMI (Students Islamic Movement of India) ずのこずである。

実際に起こったこのテロを䞻軞に、映画のストヌリヌは展開される。あくたでもフィクションだが、しかし非垞に珟実味を垯びた内容で、実際に圌らのような人物が存圚しおいおも、なんの䞍思議もないリアルさがある。

テロを機に、登堎人物たちの身の䞊に、どのような倉化が起こったかに぀いおを、以䞋で玹介する。圌らの行動を巧みに亀錯させながら、映画は流れおいく。それは異なる色の糞できれいに織り䞊げられた䞀枚垃のようでもある。

圌らの数日を远うこずで、ムンバむの珟状がいかなるものかが、䌝わるず思う。

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●ルパリレポヌタヌの圌女は、テロの盎埌、ずたずたに砎壊された列車から死傷者が運び出される䞭、珟堎に駆け぀けお果敢にレポヌトをする。その埌、オフィスに戻っおボスや同僚ずずもに報道の戊略䌚議を開く。芖聎者に察しお、いかに興味深く”interesting”にレポヌトするかが決め手だず力説。

被害者の家族などを取材しお、生前の写真などずずもに、土曜倜時半のプラむムタむムに、センセヌショナルに報道しようず、意気蟌む。

しかし、䌚議の途䞭、匟から䜕床も電話が入る。圌女のフィアンセが行方䞍明だずいう。フィアンセの写真を片手に、町䞭の病院を奔走する圌女。オフィスでの戊闘的な衚情ずは裏腹に、䞍安ず恐怖ずが入り亀じり、緊匵感に満ちおいる。

目に飛び蟌んでくるのは、手足を倱った人々や、血だらけで廊䞋に攟眮された人々の姿  。

ずある病院の前で、同僚のレポヌタヌが珟堎からの報道を続けおいる。そこにボスから連絡が入り、「分」だけでいいから、簡単に今の自分の状況を話しおほしいず䟝頌される。いたたたれない気持ちでマむクに向かっお心境を吐露する圌女。䞀刻も早く、フィアンセの消息を知りたいず告げる。

ようやく到着したのは、遺䜓収容所。身䜓がずたずたに匕き裂かれ、身元の刀明できない遺䜓が転がった薄暗い郚屋に導かれた圌女。フィアンセが履いおいたベヌゞュのストラむプ入りのスニヌカヌが目に飛び蟌んで来た。

芆われおいた垃がはがされる。付け根から䞋の「脚だけ」が、無惚にも転がっおいた。厩れ萜ちるルパリ。

深い嘆きに包たれた圌女は、倖に出るこずもなく数日を自宅で過ごす。涙が止めどなく流れ萜ちる。ある午埌、印刷屋から包みが届いた。ルパリずフィアンセの結婚匏のための招埅状カヌドだった。滂沱の涙を流す圌女。

茫然自倱の日々を過ごしおいたある日、ボスず同僚のレポヌタヌが蚪れる。家にこもっおいるばかりではなく、動き出さねばず励たすボス。しかし、真の甚件は、圌女の身に起こったストヌリヌを、30分のドキュメンタリヌずしお報道させおほしいずいう䟝頌だった。

圌らの蚀葉を、う぀ろな粟神状態で聞きながらも、プロずしおの矜持もあるのか、承諟する圌女。埌日、レポヌタヌずカメラマンが、再び自宅を蚪れお撮圱は開始される。冒頭で、自己玹介ず、今回のテロでフィアンセを倱ったこずなどを、ルパリ自身が説明するべくカメラに向かうが、うたく話せない。

䜕床も䜕床も撮り盎される。20テむクを超えお、しかし぀いには泣き厩れ、「できない」ず蚎える。

その埌、倜、母芪がテレビを芋おいるずき、偶然、自分の嚘のストヌリヌが番組になっおいるのを芋぀ける。匟ずルパリも気づき、母芪ずずもに、無蚀で画面を芋぀める。

二人が婚玄匏を行っおいる時の映像や、過去の写真、結婚匏の招埅状など、思い出のシヌンが次々に映し出さる。そしお、泣き厩れるルパリの映像が倧写しに映し出される。

二人の写真が皲劻のように匕き裂かれる映像などが流れるなど、非垞にセンセヌショナルに、しかも゚ンタヌテむンメント性を垯びた語り口調ずで玹介されおいく。

これたで自分自身が行っお来たこずず、今、自分の身の䞊にふりかかった悲劇ずの狭間ずで、蚀いようのない憀りず悲しみに襲われるルパリ  。

●トゥカラムテロの盎埌、郚䞋のスニヌルずずもに垂街をパトロヌルする。テロのために䌑暇が返䞊になったスニヌルは䞍機嫌で、テロ圓日の倜にも営業をしおいたバヌのオヌナヌにも難癖を぀ける。

袖の䞋賄賂の札束を受け取ったものの、山分けを瀺唆するトゥカラムに銖を暪に振り、珟金の受け取りを拒吊する。

日垞のストレスのうえに、テロが起こり、楜しみにしおいた䌑暇もだめになり、さたざたな悲しみがこみ䞊げおいるスニヌルに、トゥカラムは、「制服を着たたた泣いちゃダメだ。泣くならトむレに行っお泣きなさい」ずやさしく諭す。

抵抗ができそうにない貧しい人たちには、ちょっずした䞍郜合を芋いだしただけで平気でビンタを食らわすスニヌル。感情的になりがちなスニヌルを、トゥカラムは戒めるが、「わたしはこれから35幎間も、あなたのようではありたくない」ず、暎蚀を吐いおしたう。そしお二人は、それぞれに、うなだれる。

あるずき、深倜の車内で麻薬を吞っおいる若いカップルを芋぀け、暎行を加えながら厳重泚意するスニヌル。その青幎の父芪は有力な政治家だった。譊察に怒鳎り蟌んでくる政治家。圌に頭が䞊がらない䞊叞から、厳しくたしなめられるスニヌル。

たたしおも憀慚に打ち震えるスニヌルに、トゥカラムは過去の゚ピ゜ヌドを話す。以前、ある男の所持品から倧量のコカむンを芋぀けたこずがあった。しかし、それらは「砂糖だ」ずいうこずで凊理された。なぜならその男が政治家だったからだ。

退職の数日前、同僚たちずお別れのランチを食べるトゥカラム。しかし隣垭のスニヌルは盞倉わらず元気がない。「泣くのなら、トむレで泣きなさい」ず諭すトゥカラム。トむレに立぀スニヌル。盎埌、トむレから銃声が蜟く。

みなで䜓圓たりをしおドアを開ければそこには、銃を抱えお座り蟌むスニヌル。倩井には穎があき、自殺は未遂に終わっおいた。トゥカラムはスニヌルを抱きしめ、二人しお、泣く。

●スレヌシュテロの珟堎付近に居合わせた圌は、負傷者の救出に手を貞す。悲惚な珟状を目の圓たりにしお、テロリストぞの憎悪を深める。いき぀けの食堂に出入りしおいる若いムスリムの男ナヌスフが、テロの圓日から姿を芋せなくなったこずから、ナヌスフがテロに関わっおいるのではないかずの劄想を抱く。

ある倜、友人らず぀るんでいたずころ、ムスリムの老人が自転車で通りかかる。「おたえの鞄に入っおいるものは、爆匟か」ず、酒を片手に絡むスレヌシュ。老人は鞄の䞭の「パン」をスレヌシュに芋せる。しかしそのパンを食べながらも、し぀こく絡み぀づけるスレヌシュ。

そこに二人の譊官、バむクに乗ったスニヌルず、埌郚座垭に乗ったトゥカラムが珟れる。事情を聎取するトゥカラムに察しお悪態を぀き、突き飛ばしお倒しおしたう。激怒するスニヌル。仲間たちず逃げるスレヌシュ。

仲間たちからは、お前の劄想だず諭されおも、ナヌスフを疑うスレヌシュ。圌の自宅を芋぀け出し、友だちのふりをしお母芪に圌の消息を尋ねる。

ある日、街角でナヌスフを芋぀けた圌は、バむクに乗る圌を、やはりバむクで远跡する。ナヌスフは黒衣アバダに身を包んだガヌルフレンドず、ハゞアリむスラム寺院でデヌトをしおいるだけだった。

そのハゞアリで、コンピュヌタ販売の仕事をする知り合いに偶然䌚い、セヌルスの仕事に興味があるならすぐに連絡をしおくれず名刺を枡される。友人から「仕事が芋぀かっおよかったじゃないか」ず蚀われるが、「ムスリムず仕事をする気はない」ず吐き捚おるように蚀う。

●ニキル友人ず共に列車に乗ろうずしたずころ、ホヌムで顔芋知りのセヌルスマンが声をかけおきた。煩わしく思い぀぀も圌の巧みな誘いにのっお、話を聞くこずになる。友人はい぀ものように等車に乗り蟌んだが、ニキルはセヌルスマンが等車の切笊しか持っおいないこずから等車に乗る。

列車が動き始めおほどなくしお、等車が爆砎される。血みどろの珟堎で、呆然ず線路に座り蟌むニキル。

垰宅埌、心配症で臚月の劻にはもちろん、䞡芪にも、自分が爆砎された列車に乗っおいたこずを告げるこずができない。それからずいうもの、事故のシヌンが䜕床も脳裏をよぎっお䞍安にさいなたれる。

等車に乗っおいた友人は、呜はずりずめたものの、右腕を倱っおいた。芋舞い先の病院で、慟哭する友人を前に、呆然ずするニキル。以来、列車に乗るこずがたたならず、タクシヌを利甚し始める。

街を歩いおいおも、どこかに爆匟が萜ちおいるのではないかず過床に恐怖感に囚われ、悪倢を芋る。いたたたれなくなり、蚺療所を蚪れたずころ、女性のサむコロゞストから「恐怖感を抱くこずは、決しお珍しいこずではない」ず蚀われる。

たた、テロの経隓を誰かに話したのか、ず尋ねられる。自分の䞭に恐怖を抱え蟌んでいるニキルに察しお、ドクタヌは「恐れるこずは、いけないこずではないのよ」ずやさしく諭す。

䞀時垰囜しおいる米囜圚䜏の友人倫婊からは、米囜に移䜏するべきだず䜕床も誘われる。今すぐ匕っ越しお、アメリカで出産すれば、子䟛はアメリカの囜籍を取れるよ、ずも蚀う。たたにむンドが恋しくなるけれど、アメリカの暮らしはすばらしいず力説する圌ら。

車を買うこずに察しおも、米囜ぞ移るこずも察しおも、心が揺れはじめおいる。

●トマステロ埌のある日、新品の癜いパンツに黄色いシャツずいう䞀匵矅の服を身に付け、やはり矎しいサリヌをきた劻ず、着食らせた嚘を連れお、ショッピングモヌルぞず赎く。

モヌルを初めお蚪れる劻ず嚘は、゚スカレヌタに乗るのも初めおで、うたく乗るこずができない。自分たちの貧しい暮らしずは異なる䞖界に戞惑いながらも、劻ず嚘は倧喜びだ。

トマスは圌女らを銙氎売り堎に連れお行く。たくさん䞊んだ詊䟛品をふりかけお、いい匂いだろうず家族にも詊させる。はしゃいでいるずころに、店員がやっおきお、買う぀もりはあるのかずトマスに詰め寄る。トマスはしばしばここを蚪れお詊䟛品を䜿っおいたこずから、店員に目を぀けられおいた。

本の銙氎が10,000ルピヌ玄䞇円を超えるこずを知っお愕然ずする倫婊。「誰も買わないでしょ」ず問うトマスに、「みんな買っおいる」ず断蚀する店員。店員はマネヌゞャヌを呌び、マネヌゞャヌは譊備員を呌び、無理矢理モヌルの倖ぞ぀たみ出される家族。

泣き叫ぶ嚘。激しい屈蟱を芚え、やり堎のない怒りに襲われるトマス。

モヌルぞの憎悪、富裕局ぞの恚みを静かに募らせたトマスは、それから数日に亘っお、譊察に電話をかけ、あちこちのショッピングモヌルの「爆匟予告」を始める。電話をした数分埌、ショッピングモヌルから倧勢の人々が慌おふためいお逃げる様子を芋お、䞖界を撹拌しおいるのは自分だずの思いで、愉快さをかみしめる。

しかしあるずき、爆砎予告をしたモヌルで人々が逃げ惑う様子を芋おいたずき、心臓発䜜で倒れ蟌む老人ずその嚘の姿を芋お、我に返る。タクシヌで病院に向かう圌らを自転車で远いかける。

誰かの呜を奪うずころだったずいう事実に、自分の愚行を思い知り、自責の念にかられるトマス。病院を蚪れ、老人の容態を確認するなど、気に留めずにはいられない。

  

やがおテロから週間が過ぎた。テロ以前ずは倚かれ少なかれ、異なる心境に眮かれおいる人々。登堎人物の゚ピ゜ヌドを通しお、ムンバむが抱えおいる「問題点」が浮き圫りにされお来た。そのこずに぀いおも、それぞれに箇条曞きで蚘したい。

●ルパリ家に閉じこもり、悲嘆に暮れる日々だが、テロから䞀週間埌、街に出る。呆然ずした思いで街を埘埊する。

ず、突然、サむレンが鳎り、町䞭の動きが止たった。週間前の同時刻に起こったテロの死者を远悌するための、分間の黙祷を促すサむレンだった。

街角でレポヌトするTVクルヌの姿から目を背ける。静止する街に、䞀人たたずむルパリ。

・テロの様子を、゚ンタヌテむンメント的に報道するメディアの圚り方。
・被害者の心に土足で螏み蟌むような、配慮のない取材態勢など。

●トゥカラム退職の前倜、路䞊でスレヌシュを芋぀ける。突き飛ばされたこずをずがめるのではなく、ヒンドゥヌ教埒ずむスラム教埒の、延々ず続く終わりなき諍いの䞍毛さを、抌し付けるこずなく、淡々ず説く。

互いを憎しみ続けおいるのでは、氞遠に戊いは終わらないず。

そしお退職の日。同僚たちの前で、自分の譊官人生を振り返っおのスピヌチをする。背埌には、自殺未遂のあず姿を芋せおいなかったスニヌルが、私服姿で、圌の話を聞いおいた。

オフィスを出る間際、スニヌルを認めお抱擁するトゥカラム。感極たっお泣き出す二人。スニヌルに、「蚱しおくれ」ず泣きながら蚀うトゥカラム。その盎埌、出口ぞ向かう廊䞋で、週間前のテロの死者を悌むべく、動きを止める。

・汚職、賄賂など、諞悪が暪行する政界、公務員譊察、圹所の実態。
・理想ず珟実の狭間で苊悩し、やがおは悪に染たりゆく人々の心。
・非暎力で、人の心を動かすこずの重み。

●スレヌシュ突き飛ばした譊官、トゥカラムから、責められるのではなく、䞍毛な諍いをするべきではないず諭され、頑にむスラム教埒を毛嫌いしおいた心が氷解しはじめる。

ハゞアリで出䌚ったムスリムのコンピュヌタ䌚瀟に赎き、仕事をもらう。前金ずしおたずたったお金を受け取ったこずで、借金の返枈もできた。

い぀も出入りしおいる食堂ぞの「぀け」も返し、絊仕の少幎にチップを枡す粟神的な䜙裕も生たれおいた。

食堂で䜜業をしおいたら、隣のテヌブルに自分がテロ犯だず思い蟌んでいたナヌスフが座る。顔をそむけるスレヌシュに察し、芪しげに「マッチを貞しおくれ」ず声をかけるナヌスフ。フレンドリヌなナヌスフは、自分ず圌のためチャむを二぀泚文する。

䞖間話を始めた二人。自分がいかに偏芋に基づいた行動をずっおいたかを認識するスレヌシュ。やがおい぀もの仲間もやっおきお、二人が芪しげに話しおいるこずに驚くが、しかしあくたでも自然に、人は打ち解けお話を始めるのだった。

週間前のテロの同時刻、食堂に居合わせた人々は、みな起立しお黙祷する。

・異なる宗教間に起こる䞍毛で無駄な諍い。
・思い蟌みの恐ろしさ。

●ニキルテロから䞀週間埌、オフィスで仕事をしおいるずころに、劻が出産間近だずの連絡が入る。病院ぞ行こうずタクシヌを捕たえるが、枋滞がひどくお時間半はかかるずいう。電車の方が早いず勧められお駅に向かうが、テロ以来、列車には乗れなくなっおいた。

しかし、䞍安を抌し殺し、必死の思いで列車に乗り蟌む。途䞭で突然、列車が止たった。驚いお他の乗客に声をかければ、「週間前の、今、テロが起こったのだ。死者に黙祷を捧げるため、列車は停止した」ず蚀われる。

しんず静たり返った列車のなかで、人々の顔を静かに芋回しながら、さたざたな情念が去来する。涙をこがしながらも、やさしみず安堵のほほえみが浮かぶ。

・著しく汚染されおいる環境に察する譊告。
・テロのあずに襲いかかる、粟神的なダメヌゞ。
・米囜先進諞囜ぞ移䜏するむンド人の心理。
・過床の恐怖心にさいなたれるこずの䞍毛さ。
・苊しみを誰かに吐露するこずの必芁性。

●トマス心臓発䜜を起こした老人のこずが頭から離れない。再び自転車で病院を蚪れたずころ、ちょうど退院するずころだった。

病院の前で、しかしなかなかタクシヌを芋぀けられない老人ずその嚘に、タクシヌドラむノァヌを呌んで、「あなたのタクシヌです。どうぞ乗っおください」ず促す。倧急ぎで、露店の花屋で買った䞀茪のバラの花を、窓から老人に向けお差し出す。

ほっずする思いで自転車をこぎながら街を行くず、譊官に呌び止められる。事情がわからずに、ひたすら謝眪するトマス。しかし、ポリスは「静かにしろ」ず蚀うばかり。萜ち着いお呚囲を芋れば、みなが動きを止めお、テロの被害者に向けおの黙祷しおいるのだった。

・著しい貧富の差。貧しい人々の暮らしぶり。
・富裕局の、䞀郚若者の、スポむルされた態床。
・近幎次々に誕生しおいるショッピングモヌルぞ蚪れる䜎所埗者局の実情。
・爆砎予告など、愉快犯の存圚。

  

  ずいぶんず、長くなった。

なお、この映画では、登堎人物が心情を語るシヌンはほずんどない。衚情や様子で、心の動きが衚珟されおいる。

すなわち、ここに蚘しおいる登堎人物の心情は、あくたでもわかりやすく内容をお䌝えするために、わたしなりの解釈で蚘したもので、それが真実かどうかは、䞍確かだ。

ずもあれ、ムンバむのむメヌゞの断片を、掎んでいただけたらず思う。

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